神社での不思議体験。神様って本当にいるのかもって思った話②
突然の突風に驚いた私は、そそくさと神社を飛び出しました。
いつもらな参拝したあとは穏やかで優しい気持ちになれるんですが、その時ばかりは心臓がバクバク。
「この願い事は叶えてくれないってことだよね....」
と落ち込んだり、
「私があまりに毎日泣いているから、神様が励まそうとしてくれたのかも?」
ポジティブに考えてみようと思ったり。
神様は願い事をただやみくもに叶えているわけではない
その数日後、彼から
「ごめんなさい」
と連絡がきました。
嬉しくて涙が出ました。
やっぱりあの突風は、神様が応援してくれたいたんだ!
と思いこもうとしましたが、妙に心にひっかかりが残ります。
あの押し返されるほどの強い風は、どう考えても応援してくれるような温かさを感じるものではなく、
「しっかりせー!」
と叱咤激励されているような、
「それ間違ってるよ」
と諭されているような感覚だったからです。
でも、一応は神様にお願いしていた通り、仲直りできたのでお礼参りに上がりました。その時はいつもの穏やかな空間の神社で、やっぱり私の思い過ごしだったのかな?と思いました。
神様はより幸せな方へ導いてくれる
神社へお願いすることと言えば、恋愛や商売繁盛、合格祈願なんかもありますよね。
合格祈願はとくに、神様が願いをきいてくれたどうかの結果がハッキリ出やすいですが、不合格だからといって神様に見放されたわけではないそうです。
「例えばA大学に合格させてください!」
とお願いしても、本人にとってB大学へ行った方が幸せになれる場合、A大学は合格させないんだそうです。
神様は目先のことだけではなく、もっと先の本当の幸せを考えてくださっているんですね。
ちょっと話がそれてしまいましたが、私は遠距離恋愛中の彼のことが大好きでした。
でも、別れた今だから気づけたんですが、男尊女卑のモラハラ気質な男でした。
平気でウソをつき、平気で人を裏切っておきながら自分は被害者面をするような最低男でした。
でも、当時は別れられなかったんです。
この時点で私はこの彼と8年付き合っており、今別れたらこれまでの時間がムダになってしまうし、彼以外に私を好きだと言ってくれる人も現れないと思ってました。
もちろん彼を好きな気持ちも本当でしたが、どちらかといえば依存心とか執着心の方が強いと自覚もある。
初めて付き合った人だったので、人生彼一人で終わりたいなんて、少女漫画チックに純な恋愛だと思い込もうとしていたんです。
この大げんかのあと、彼が大阪まで来てくれることになり、またラブラブムードに突入。
遠距離恋愛って、こんな風に気持ちを再燃しやすいのがメリットですね。
逆に言えば、ズルズルと腐れ縁になりやすい。
浮かれモードの私はこの後、地獄に突き落とされるなんて、みじんも思っていませんでした。
彼の本性に気づく
大好きな彼と久しぶりの再会に、久しぶりのデート。
私は人生の中で今が最高と思えるほどの幸せを感じていました。
そしてその夜のこと。
彼が携帯にロックをかけているのは知っていました。
彼がずっと前に自分から言ってきたからです。
銀行員だった彼は、会社の個人情報の取り扱いの関係で、上司に携帯をチェックされると言っていました。
勤務中は会社の携帯を使い、私用の携帯は上司に預けなければいけなかったそうです。
そんな事情があり、「ロックをかけることにした」と電話で聞いていたんです。
でもその夜、 彼は携帯電話を開きっぱなしにして寝ていました。(パカパカ携帯全盛期)
なぜそのことに気づいたかというと、着信音とともに
「ゆき♡(正確には♡ではなく、人の顔の両目が♡になっている絵文字でした)」
という名前が画面に表示されたから。
彼はもうすでに寝ていて、部屋も暗い状態。
暗い部屋にメール着信を知らせるランプと、光った画面がイヤに目に刺さりました。
「ゆきって誰よ?」
女友達の多い人でしたが、名前のあとに♡をつけて登録するなんて普通じゃない。
しかも、なぜか携帯のロックを解除して、ご丁寧にパックリ御開帳した状態で私の目の前にある。
この状態でスルーなんてできるワケもなく、彼の携帯を持った私はスルリとベットを抜け出しました。
ベットの陰にこそっと隠れ、メールチェックをしていく。
その「ゆき」という女のメールはすぐに見つかりました。
なぜなら、ゆき専用メールフォルダがあったから。
どうやら内容を見ていると、会ったことはない様子。
ってことは出会い系?
彼は調子よく
「一緒にドライブに行きたい」
だの
「大型二輪の免許をとる予定だから、バイクを買ったら迎えにいくよ」
だの、明らかに好意のあるようなメール。
メールの送信時間をみると、私に「おやすみメール」を送ったあとに、長文メールを毎晩送っていました。
しかも、今日のデートの時にとっていた写真も、私がお風呂に入っている間に送信されていました。
「はぁ?私と一緒にいたのに、ゆきに送ろうと思ってこの写真とってたわけ?!」
胸はバクバク。
手も震え、呼吸もしずらくなってきた。
「また裏切られた」
実は、こういうの初めてじゃなかったんです。
決してモテる人ではなかったので、浮気にまでは発展しませんでしたが、彼の方からちょっかいをかける、他に好きな人ができて私に隠したまま2股をかけようとしたということが過去にもありました。
だけど、そのたびに私が悪いと言われました。
ケンカばかりだし、癒しが欲しかったと。
そういわれれば、私も何も言えませんでした。
でも、今回はデート中にもこんなメールを送っている。
癒しとか関係なくない?
私はこの上なく幸せを感じていたのに、この人はそんな時間にも他の女のことを考えていたんだ。
そう思うと涙がでた。
悔しくて、ムカついて、自分がみじめで。
それなのに、離れたくなくて。
心も頭もグッチャグチャ。
携帯を元の場所にそっと戻し、私もベットに戻りました。
それでも涙は止まらず、泣いている私に彼も気づきます。
史上最強の自己中男
「どうしたの?」
と何度も聞いてくるけど、携帯を見たなんて答えられない。
「俺が先に寝たから寂しくなったの?」
全く見当違いな予想をいくつもぶつけてきます。
「ゆきって誰?」
ガマンできなくなった私は、ずーっとそらしていた眼を彼に向けて言いました。
一瞬フリーズしたあと、
「何で知ってるの?」
「てか、携帯ロックかけてたよね?どうやって見たの?」
今、どうやって見たとか関係ある?
私が逆の立場ならそんなこと考える?
いや、そこまで私を大事に思ってたらこんなことしないよな...。
それからは、彼の言い訳のオンパレード。
- 会う気もない
- 誘ったりしてたのはノリでいっただけ
- そもそも彼女には好きな人がいて、その相談にのっていただけ
- なにも心配するようなことはしていない
彼女とはmixiでつながったらしい。
彼も必死で謝ってきたので、2つ条件をだしました。
①もう連絡を取らないこと
②マイミクを外すこと
②はその場でしてくれました。
そのおかげで少し気も晴れ、やっぱり彼も私の事が好きなんだと思い込もうとしました。
でも、その後すぐに、彼の方からゆきに
「間違えてマイミク外しちゃった。もう一回承認してくれる?」
とメッセージを送っていたことを後々知ることになる。
取り合えずマイミクを外したことで、その場の区切りがつき、今度は彼が私に条件を出してきました。
「もう全部正直に話したしもう2度と、この話は掘り返さないで」
次の日は彼が帰る日。
朝早く出かける予定にしていたので、もう寝ようということに。
だけど、私は寝れるはずもなく、泣いても泣いても涙が止まりません。
そんな私に向かって、
「もう俺ねるよ。気分悪いわ」
そう言って、私に背を向け、しばらくするとイビキが聞こえ始めました。
よく寝れるなと思っいましたが、時々起きては、
「せっかく会いに来て、あとちょっとしか一緒にいられないのに、いつまで根に持ってるの?せっかく楽しかったのに台無し」
「もう泣くな。これ以上泣いたら怒るよ」
逆切れをはじめました。
この人はいつもこう。
人を傷つけても平気、悪いことをしても自己正当化。
だけど彼は自分のことを、人情に熱くて、正義感の強い人だと思っていました。
そして私もそう思い込まされていました。
とにかく頭の回転が速く、口がうまいんです。
結局私は一睡もできず、空港まで彼を見送りに行きました。
朝食を食べている間は笑顔で会話できていましたが、飛行機の時間が近づいてくると、これからまた裏切られるんじゃないかという不安に押しつぶされそうになります。
今思えば、こんなヤツのどこがいいの?と鼻で笑ってしまうような人ですが、当時の私には大切な人でした。
初めて私のことを好きになってくれた、たった一人の人。
私の弱い所をみせてもずっと傍にいてくれた、唯一の人。
依存から抜け出せず、結局、この彼と別れたのは、それから4カ月後のことでした。
なんだか神様の話と脱線してしまいました^^;
でも偶然、携帯のロックを外した状態で、しかも画面を開けたまま放置するって、なかなかない状況だと思います。
だから、神様が彼と別れるチャンスを私に与えてくださったんだと思っています。
もう少しだけ続きます。
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